大日如来は、サンスクリット語ではマハーヴァイローチャナ。「偉大なる遍く輝くもの」という意味で、大日、大遍照と訳す。大日如来は太陽の光のように万物を照らし、しかも影をつくらない。なぜなら万物は大日如来の現れであり、たとえ日陰にあるものも如来の輝きに貫かれている。太陽そのものの仏なので、日本では太陽神である天照大神と同一視されました。
五爪龍は、古く中国では皇帝の象徴として、特別最高のパワーを秘めています。また、如意宝珠を持っており、意のままに様々な願いをかなえ、招き入れ、大願を成就するパワーを秘めています。古来から、龍は中国や古代帝国や世界各地で、創造上のものとして神格化され、特に五爪龍は天皇の象徴、吉祥の現れや縁起の良いもの、さらには万物を司るものなどとして、尊ばれてきました。
水晶は、古来から、生命が宿る石として、護符としての使用、ヒーリング、風水、占術、霊能力開発など、様々な用途で珍重されてきました。全てを清め、浄化し、潜在能力を高め、人格向上、能力向上、願望達成のパワーを秘めています。
如意宝珠は、チンターマニと言われ、チンターとは「思考」、マニとは「珠」を表す意味で、「意のままに様々な願いをかなえる宝」という御利益を授け、福徳円満如意吉祥の天龍の八尊の御加護と御利益があります。
金彫は、天地・宇宙のパワーを引き込む、願いを引き込むエネルギーを持っています。
毘盧遮那(びるしゃな)仏(大日如来(にょらい))の一切(いっさい)の衆生(しゅじょう)に対する慈悲(大悲)によって、その悟りの内奥(胎蔵)から生起した(生)諸仏・諸尊の世界で、毘盧遮那仏が、その無数劫(こう)の過去世に蓄積した経験を現世に生きる衆生に対応した形に変化させ(神変)、その上に付加して(加持(かじ))、衆生に仏の真実の世界の内実(荘厳(しょうごん))としての意味づけを与えた、その総体(マンダラ)である。