パリコレ オートクチュールの話

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私が20代の頃に、テレビで「ファッション通信」と言う番組がTV東京で放映されていました。大内順子さんがナレーションを務めていた番組で、パリコレクションやニューヨークコレクション等、ファッションの最先端を紹介する番組でした。
 
この番組を見ると、世界のトップデザイナーや一流のモデルが登場し、華やかなモードの世界がTVを通じて体験できました。
シャネル、ルイヴィトン、エルメス等世界的超一流のブランドを始め、新進デザイナーなども登場し、一種の憧れの世界が繰り広げられていました。
 

このパリコレのステージを、私がプロデュースすることになるとは、夢にも思わなかったです。
パリコレクションは、1月と7月の年2回オートクチュールが開催されます。
3月と10月にはプレタポルテが開催されます。
 
パリ・オートクチュールプレタポルテ協会(サンディカ)とのご縁があり、新進気鋭のデザイナー「エイメリック・フランソワ」のオートクチュールのプロデュースを3年間に渡り、5度ほどプロデュースをさせていただきました。
 
彼は、ジャンポールゴルチェの元で修行を積んで独立したばかりの当時20代半ばの青年でした。
彼のデザインサンプルを見たときに、一種の天才的な感性を感じ、即座に、彼に会いにパリに飛びました。会ってみると、パリジャンそのものの、気さくな好青年でした。
当時、彼のアトリエは、倉庫の片隅にひっそりとありました。
アシスタントも、彼の友人やご両親など家族総出で縫製をしていました。
「ファッション通信」のTVで見ていたような華やかさは皆無で、なんと地味な作業現場であろうか・・・・
ただ、唯一感じたことは、エイメリックを始め、みんなが明るく、夢と希望に燃えていました。
 
エイメリック1.jpg
そして、オートクチュール当日です。
会場は、パリのオペラ座の近くの格式のあるホテルです。
前日には、超一流のデザイナーのショーが開催されていた場所です。
倉庫の片隅での地味な作業と違い、ショーは、華やかで、彼の衣装は眩いほどの輝きとオーラを放っていました。
エンディングでは、全員がスタンディングオベションです!
 


エイメリックフィナーレ.jpg
さらに驚いたことには、私がキャッスティングした二人の日本人モデルの内の一人をフィナーレのモデルとした登場させ、私に敬意と感謝を表わしてくれました。
私自身、感動と驚きと、そして、エイメリックの粋な計らいに心から感動と感謝をしました・・。
 
 
彼の天才的デザイナーとしての片鱗が垣間見られたステージでした。
その後、3年間5回毎年1月7月彼のコレクションのプロデュースを行いました。
 
その後、日本では東京プリンスホテルでコレクションを行い、日本の某大手会社のウエディングドレスのデザイン監修とライセンス契約を締結しました。
 
現在は、パリ・オートクチュールプレタポルテ協会(サンディカ)の正会員デザイナーとして活躍しています。
 
エイメリック打上.jpg
 

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このページは、龍宝堂が2010年9月16日 20:37に書いたブログ記事です。

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